千葉県小児科医会について

千葉県小児科医会は、昭和45年4月に発足した長い伝統のある団体です。会員は、小児科系を標榜する診療所医師、勤務医師ならびに小児医療に関連する研究所、行政の医師です。

 

目的は、会員に対する小児医学の研修・知識の普及や、地域医療ならびに地域小児保健の充実を計り、会員ならびに地域医療・保健に関わる人達や市民の方々と連携して、小児の健康増進に益することです。

 

会員向けの学術講演集会・講習会の開催や会誌・会報の発行やネット配信による知識の普及、情報提供を行なうとともに、他の医療・行政機関や団体と協力して小児医療・小児医学の進歩のために活動をしております。

 

市民(とくに小児の保護者)向けに正しい医学知識の情報発信や地域の子育て応援事業などへの協力も行っております。

会長ごあいさつ

このたび、千葉県小児科医会の第8代目の会長に就任いたしました佐藤好範です。

 

西牟田敏之前々会長、猪股弘明前会長の元、理事2年間、副会長12年間務めさせていただき、医会活動に携わってまいりました。その間、病診連携、病病連携をはじめ、医師会、行政、教育機関など小児医療を取り巻く様々な機関、人との連携の重要性、子どもたちのためには小児科医が率先して汗をかくこと、そして、声を出すことの必要性を、両前会長よりお教えいただきました。これらを肝に銘じ、千葉県小児科医会の会長として責務を果たしていきたいと思っております。

 

今、小児医療を取り巻く環境が大きく変貌しています。少子高齢化が進み、地方では小児人口の減少が顕著になり、それに伴い小児科の病床や小児科医の減少も予想されます。開業小児科医の高齢化、女性医師の増加も、時間外救急医療体制を中心に小児科医のマンパワーの低下に繋がることが懸念されます。

 

また、予防接種の普及拡大、各種疾病のガイドラインの充実により小児の疾病構造が変化しています。細菌性髄膜炎や、ロタウイルス胃腸炎、喘息発作での入院など急性疾患の減少が著明となりました。その反面、慢性疾患や発達障害、心身症など心の問題に起因する疾病の増加、貧困やこどもの虐待で顕著化する養育の問題、在宅医療に繋がる障害を持つ子どもたちの増加など、医療のみならず保健や福祉が大きくかかわる必要があります。

 

このような背景のもと、千葉県小児科医会は、より良い医療を千葉県の小児に届ける役割を担い、地域医療・保健に関わる多くの人達や県民の方々と連携して、小児の健康増進、小児の幸福のために益することを強く望んでいます。

 

千葉県は、全国でも2番目に小児科医の少ない県です。しかし、千葉県の子どもたちが、千葉県で生まれ、育ったことを幸せに思い、故郷として次の世代の子どもを産み育てることができる千葉県であるために、私たち千葉県小児科医会は活動していく所存です。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

千葉県小児科医会長
佐藤 好範

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